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広くヘルスケア全般のニーズ指向・マーケットインで課題や不満の解消をめざします。

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これまでにEPISODE

ローカルモデル

くまもん

医工連携くまもとモデル

 熊本県域では先進的医工連携スキームを構築し2014年より本格稼働しています。
 私たちは熊本県臨床工学技士会との強固な協力関係があり、医工連携活動を通じ熊本県庁担当者や経済産業省九州経済産業局とのつながりを持っていたことから、実践的・実戦的な医工連携モデルを熊本で展開することを提案し、下図のスキームを考案して実装しました。
 2011年にはくまもと産業ビジネスフェアでバイオメディカル研究会向けに講演、2012年には『医工連携くまもとモデル』の原案を技士会・県庁・九経局へ提示し概ね了解を得て2013年の熊本県臨床工学技士会20周年記念式典で基調講演、更に2014年には同モデルのキックオフイベントで基調講演を務め、陰ながらサポートさせて頂きました。

 このモデルの特徴は、医療機関と企業が出会うだけのマッチングではなく、その間を取持ち誰と誰を結び付けたらよいか判断できる『ゲートキーパー』を技士会が担っている点にあります。県内約200病院中100病院に技士会員が在籍しているためスタート当初から半数病院の意見を集められる体制が構築できたことも特徴です。
 医療費が逼迫する中、臨床工学技士が診療報酬だけに頼って雇用確保や賃金上昇を狙うことへの危機感から、医業外での雇用や収入を創出しようという考えを持つことができた熊本県臨床工学技士会の皆さまの存在も大きいです。
 県と市が垣根を越えて協力し、地元産業の発展をめざしていることも大きく影響を与えています。


医工連携くまもとモデル

 くまもとモデルは上図の『技士会』のパートを看護や介護、リハビリなど職種を変えてマッチングイベントなどを成功させており、まさに『モデル』としても社会実装できた一例に私たちも関わっています。





事業化事例

国循減塩食・かるしお

おいしい減塩食「かるしお」

 病院給食と聞くと『薄味』『物足りない』『病気の時だけ』といったイメージを持たれやすい中、国立循環器病研究センターの病院給食は『おいしい』『退院しても食べ続けたい』といった声が多い、と看護師から聞いたことが減塩食の事業化の始まりです。
 管理栄養士や調理師からのヒアリングを経て事業化戦略を練り、ノウハウを知的資産として書式化し、パートナーとのマッチングや折衝、さらにはライセンス契約を締結し事業を発展させる仕事の中心に筆者が居ました。
 2010年8月に大阪ガス本社の社長室を訪問したことが事業化への第一歩、事業化第1号は大阪ガスクッキングスクール千里で開催した料理教室でした。


減塩食事業化までの流れ

 続いてレシピのデジタル配信シーズを持つベンチャー(グローカルアイ)との減塩レシピデジタル化、給食事業者(HFSS)をパートナーに迎えた宅配弁を事業化しテレビや新聞でも取り上げて頂く機会が増えました。
 そして最大のロイヤルティ収入にもなったレシピ本は第4弾の事業でした。多くの出版社が出版料を要求してきたのに対しセブンアンドアイ出版は0円スタート。出版後のプロモーション活動ではイトーヨーカ堂などの食品売場で試食を提供したことでレシピ本は一気に販売を拡大しました。
 このシーズは2004年頃に高血圧担当医師・管理栄養士・調理師らが試行錯誤を繰り返し1日6グラム、1食2グラム未満で、かつ食べ残しの無いようにおいしい減塩食を生み出したことが基盤にあります。そして、国民の循環器病制圧というナショナルセンターの使命を『院内』から『国内』へ民業を活用して拡大させた事例となりました。
 私たちの功績は記憶でしか残っていませんが、医療従事者が目の前の患者だけでなく予防も含め広く数百万や数千万人に医療サービスを提供できる仕組みを作れたことを誇りに思っています。




クッション材

リーズナブルでシナジーあるクッション

 看護師の創意工夫で作られた足浴用クッション。便利だが壊れても直したり新しく作れる人が居らず困っていました。この足浴ッション(下写真左端)の事業化に応えて下さった大阪の企業さんでは良いシナジーが生まれました。
 足浴用クッションは『売れても100個程度で事業性は低い』と判断されましたが作って貰えました。その発案者は当時ICU勤務、打ち合わせに様々な素材を持ち込んだところ褥瘡対策看護師(WOC)から『タオルで踵を浮かせているが、新人とベテランでは差がある』という事情から、クッションで対応したいとの要望が出てベントS(右写真・下写真中央)が誕生しました。病院に出入りしていたから同社に商品化の提案が回ってきた案件でした。

クッション材

 WOCからの要望は続き、足裏に胼胝(タコ)がある患者はリハビリに行きたがらないので、胼胝の部分だけをくりぬいた靴中敷きを作るが、テンピュール製は高額なので患者は4〜5足分の中敷きは買わず、結局は歩かないとの事でした。そこで1組千円程度で実売できる製品として『フットケアフレンド』(上写真右端)が誕生しました。他の加工品から生まれる端材のような物を転用しているため、筆者の29cmの足サイズは作れませんでしたが多くの日本人に合うサイズの物が安価で流通するようになりました。
 この商品、ナショナルセンターとのコラボ商品であるという信頼性も手伝って、立ち仕事が長い美容師さんにも好評とのことで、産業界の製品があっての医科向け低価格品が、医科以外の産業界で市場形成した商品でした。

※.この事業エピソードについては日刊工業新聞に掲載されています。
 ○日刊工業新聞: 国立循環器病研究センター、看護ノウハウを製品化_企業との連携推進(2011年11月11日)

※.この事業エピソードについては経済産業省のイベントで発表した資料が掲載されています。
 ○第5回全国医工連携支援機関ネットワーク会議(平成26年度第1回)
  臨床工学技士による医療ニーズ発掘・医工連携推進と商品化による課題解消
  西謙一, 中島彰(光研化成株式会社)

      ドクター・インソール (Amazon)






講演等(西謙一)

2017年12月11日
広島で医工連携の講演をしました。
2017年12月03日
京都府臨床工学技士会で講演しました。
2017年11月30日
名古屋商工会議所で講演しました。
2017年11月19日
第24回近畿臨床工学会で講演しました。
2017年05月
第27回日本臨床工学会 レクチャーフォーラム 座長
『医工連携分野における臨床工学技士の活躍:医療機器開発のための基礎知識』
2016年09月
泉佐野りんくう国際観光振興協議会 第5回勉強会 PD パネリスト
『りんくうIRのマスタープランについて』
2016年09月
吹田商工会議所(大阪 )健康・医療ビジネスマッチング交流会 第1部講演会 講師
『医療機関・医療従事者との上手な関わり方』
2016年07月
第3回いのちのためにSALON・第24回JIDAサロン パネリスト
『医療機器開発におけるデザインの役割について』
2016年07月
日本医療機器販売業協会『医療機器販売業・貸与業の営業所管理者及び医療機器修理業の医療機器修理責任技術者に対する継続的研修』 講師
2016年06月
大阪府堺市『泉北ニュータウン及びその周辺地域における健康医療関連産業の集積に関する調査(その2)作成支援業務』(主任者)
2016年06月
大阪府ものづくりイノベーション支援プロジェクト『精密切削加工技術を用いた医療用カテーテルへのガイドワイヤ通線を飛躍的に容易にする器具の開発』 助成獲得
2016年05月
第26回日本臨床工学会 医工連携レクチャーフォーラム コメンテーター
『医工連携推進における臨床工学技士の未来 現状と展望』
2016月02月
メディカルジャパン2016 臨床工学フォーラム 専門セミナー 講師
『医療ニーズ発掘と商品化に求められるヒト・モノ・コト』

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