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ヘルスケア分野と異業種との境界領域最適化

医療機器・医療福祉設備 同時的管理シナジーME & Healthcare Facility

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院内トレーニングセンター(N)

概要

 病院敷地内に設置された医療修練施設(トレーニングセンター)の基本構想や企画立案を担当しました。

 自院のスタッフ向けの施設ではありますが、外部から研修に来訪する場合も考慮して設計しています。
 また、医工連携を推進している医療機関であるため、企業に対する説明に活用したり、開発中の機器等を医療環境に配してシミュレーションすることなどを想定しています。



トレーニングルーム

 新卒は手順を覚え先輩は腕を磨く、新生チームは歩調を合わせる、そうしたトレーニングに対応しています。
 模擬手術室、模擬ICU、模擬病室、模擬実験室、これらが有機的に絡み合う事でシナジーを生み出します。
 設備は本物。そのまま診療ができるレベルの環境が整っています。
 3床のICUは隣り合うベッドとの干渉、急変時の目配り気配りの体験型シミュレーションができ、トレイニーに気づきを与えます。
 模擬病室では看護助手ら医療免許を持たないスタッフへの教育を重視。また新人のベッドメイクや処置の際の動線なども見れるようパーティションなどを工夫しています。
 模擬実験室には深型シンクと排気ダクトを装備。ホルマリン浸けの病理標本を取り扱える環境がここにはあります。



院内研修

 看護師の新卒採用が120名程度、レジデント医師が30名程度、4〜5月に集中的に研修を受けている実績を踏まえて130名程収容できる研修室が必要であると考えました。
 研修期間中はトレーニングルームを研修生が専有するため、トレーニングルーム内に130名が収まりスライドショーが見れる環境を作りました。



ACLSコース

 認定基準が定められた二次救命処置研修があります。いくつかのブースを設置する必要があり、またロールプレイとしてストレッチャーに人形を載せて一連の処置を再現する研修なども実施できる環境が必要です。
 コースインストラクター経験のある当社人材が、必要な広さや室数を確保しました。土日の休日返上で開催にあたるディレクターの先生方の負担を軽減する狙いにも上手くはまり、高評を得ました。



トイレ

 トイレには相当な配慮をしました。
 看護師は人数が多く、また女性が多いため女性用トイレの便室の数は多めに取りました。これは、医学系の学会や研修に行ったときにいつも感じていた不便からのソリューションです。
 10分休憩で20人が用を足すには、1人3分の便室占有で7室必要という計算。2.5分で交代できれば30人近くが用を足せます。という仮説から最低7室の便室を確保しました。
 多目的トイレは障害者対応はもちろんですが、トレーニングにも活用しています。



見えないチカラ

 トレイニーから見えないところでトレイナーが操作できる仕組みがあります。

 トレーニングルームは隣接する会議室等からマジックミラーで見る事ができ、また模擬手術室などには天井にカメラが取り付けられているため画面を通しても研修の様子をみることができます。

 模擬ICUの電気設備には仕掛けがあり、停電を起こすことができます。

 ECGシミュレーターを導入し、ベッドサイドモニタに表示されるバイタルサインを遠隔的に致死的不整脈に変えたりすることができます。

 どのような研修が必要か、どのような状況がシミュレーションセンターに求められているか、それを見定めてデザインされたトレーニングセンターです。






私たちのしごと

計画段階から

 私たちは本プロジェクトの計画段階から関わっています。
 『あの場所に、予算○○円でクラスター的な機能を持つ建物が建つ』という計画が出たところで、関係各位からネタ提供してもらう段階で関わっていました。

 当初、動物を使ったwet環境も検討されましたが動物管理上のセキュリティ対策など億単位の費用がかかることや、専用エレベーター設置などによる床面積の不足などを理由に断念しました。
 しかし、dry環境でのシミュレーションは設置することとなり、既にシミュレーションセンターの企画や設計を複数経験していた稀な人材として、お仕事をさせて頂きました。



経験を活かす

 本プロジェクトが始動するまでに、同様の事案をデザインさせて頂く機会がありました。病院敷地内に新棟を建てて教育研修施設を整備するというものです。

 その事例でも本プロジェクトでも共通して大学病院のような教育研究機関とは違い、教育に専従する職員はほぼ居ない状況を想定してデザインしました。
 普段は臨床業務を担っている病院スタッフが、研修施設の使用方法を習得してから後輩の教育をするというのはハードルが上がりすぎて、実際は誰も使わない施設になってしまいます。施設に人が合わせるのではなく、ユーザーたる病院スタッフに施設が合わせることに努めました。



研修シナリオ制作

 トレーニングルームを構想しながら、研修シナリオを制作しました。

 例えば輸液ポンプの使い方をセルフトレーニングする研修シナリオ。
 動画やスライドショーを見ながら研修を受けて頂きます。注意点やミスの疑似体験などがシナリオには含まれます。
 自己研鑽の学習は準備も片付けも1人。器材の名称もわからず研修する場合もあるため、保管場所や廃棄物処理の方法なども示す必要があることがわかりました。こうした知見を積み重ね、トレーニングルームの配置や動線を検討しました。

 おそらく、臨床を想定した研修シナリオを制作して基本設計を描くことができるゼネコンやコンサルは皆無に近いと思います。その点が私たちをご活用いただく最大の価値発生ポイントであると考えます。



現場を見る

 トイレの基数が典型ですが、研修の現場を見て課題を発掘しました。
 10分で休まるところをトイレ事情を考慮して20分休憩。1日3回で無用とも思える休憩時間が30分。遠方から研修参加の場合、例えば17時に東京駅で乗車しても博多駅には22時着。あと30分早ければタクシーの深夜割増前です。

 他にも準備する側が机の配置やコンセントの延長などのために朝早くから来られていましたが、その時間を短縮する仕組みも提供しました。

 病院っぽい部屋の設計は多くの人ができますし、古い病棟が残っている病院であればそのまま使えます。
 しかし医療研修のための設計は別です。独特なノウハウが存在しています。






担当者

西謙一

西 謙一

 第1種・第2種電気工事士免許を持ち電気工として現場経験7年。臨床工学技士免許も持ち臨床経験や病院マネジメントを実務経験した混成型人材です。

 研究分野として患者安全・医療機器安全・医療福祉設備安全管理を追求しており、医療従事者のトレーニングはライフワークとして積極的に取り組んでいます。

 趣味のレベルですがコンピュータプログラミングや手話ができます。最近は3Dプリンタでオモチャを作るなど新しい趣味を模索中です。



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