本文へスキップ

ヘルスケア分野と異業種との境界領域最適化

非常時医療事業継続計画Medical Business Continuity Plan (m-BCP)

トップページ > m-BCP (医療サービス事業継続計画) > BCMとは?


BCMとは

m-BCM

BCM (Business Continuity Management : 事業継続管理)

 BCPでは脅威を定義し、非常事態への対応を確認します。

 BCPは"PLAN"なので計画です。その実行可能性を高めるために平時から取られる対応に防災訓練や消火訓練などがあります。

 "PLAN"を"DO"に移すためのプロセスマネジメントがBCM (Business Continuity Managament)です。

BCMに関するISO規格についてはこちらをご参照ください





企業BCMの効果

中小企業白書2016

会社の生き残り

 中小企業庁の調査によれば、企業におけるBCMが経営に好適に働いているとの意見が寄せられています。

 脅威に曝されても会社が生き残り、社員の生活を守り、関係先のビジネスも守ることが企業BCPの目的であり、平時からのBCMが有効に働くことでその実現可能性を高めています。

 


2016年版中小企業白書 第2-4-26図.平常時におけるBCMの効果


2016年版中小企業白書 第2-4-27図 緊急時におけるBCP・BCMの効果


2016年版中小企業白書 第2-4-27図 中小機計画策定有無別に見たBCPの検証、訓練の状況


中小企業庁:中小企業白書(2016年版) 第2部 中小企業の稼ぐ力 第4章 稼ぐ力を支えるリスクマネジメント



開設者別医療機関

企業BCMと医療BCM

 企業BCMでは自社の事業(ビジネス)が非常事態によって消滅しないよう、将来を見据えてどのようにすべきかをマネジメントします。
 原則的には平時と同じ完成品を提供するのが当然であり、それができない場合には供給停止を選択した上で、次の一手を考えます。

 医療BCMでは、自院が将来にわたって生き残れるかということもありますが、目先の患者をどのようにして救うかについてマネジメントします。
 平時とは違う水準であっても、医療を提供し続けることが優先され、ときには利益・採算は度外視しても医療サービスを提供し続けることもあります。患者を『救う』が先行するマネジメントが求められます。

 災害時、食品関連の企業が在庫品をすべて放出したというと大きな話題になりますが、発災直後から奮闘している医療機関は当たり前のように見られているのか、努力についてはあまり報道されません。
 しかしながら、医療機関の7割は民間。社会的責任は大きいものの、費用負担や人員配置には限界があり、医療特有のマネジメントができなければ非常事態を乗り越える事が困難になります。





医療BCM

m-BCM

自院の現状把握

 医療機関におけるBCMでは、スタッフ間で自院の現状やレベル感を共有することが重要になります。

 前述の企業BCPの効果では『経営資源の把握』が1位に掲げられましたが、医療でも同様のことが言えます。

 当院には何ができ、地域社会からどのような医療を望まれているのか、それを提供するには何が必要か、本当に提供ができるのか、といったことを訓練やディスカッションを重ねて調整していきます。



制御不能な要素

 企業が『サプライチェーンを途切れさせない』ことを努力目標としてマネジメントする場合、供給停止が経営継続に及ぼす影響よりも、供給を続けるリスクや負担が上回る場合は供給停止を選択することができます。

 医療の場合、患者を診ないという選択肢は取りづらく、既に院内に居る入院患者については診療放棄はできません。

 傷病者が多発する災害や事故では、医療側の対応能力に関わらず多数の患者が発生します。
 交通や通信が混乱している中では医療機関同士での患者融通も容易ではなく、自院が想定する以上の患者が殺到することも予想できます。



マネジメントの必要性

 患者殺到が予想できても、それを想定したBCPを策定するには費用がかかり、スタッフ教育が必要になります。

 わずか2〜3人の医師で500人もの患者を一度に診る事は不可能なため、発災初日にできる医療は需給バランスの不平衡を想定しなければなりません。

 医療従事者としては一人でも多くの生命を救いたいと思うのは当然です。
 しかしながら医療機関としては災害対策は社会のための事業であるにも関わらず費用負担は自院がせねばならず、医療費逼迫の中でギリギリの経営をしている医療機関にとっては非常時対策以上に急がれる事業が山積しています。

 自院の状況に見合った非常時対策を講ずるためには、有効なマネジメント手段が必要になります。





医療BCMとは

m-BCM

医療継続マネジメント

 『マネジメント』の名の通り、全体を俯瞰して取りまとめ、分析して采配して医療を継続します。

 医療BCMの場合、どんな時でも医療サービスを提供し続けることと、その後も医療機関として存続し続けることの2つのマネジメントが必要になります。

 社会の公器として、前者の医療提供継続のマネジメントのニーズが高いです。

 災害による外傷患者にフォーカスしても、縫合糸や麻酔薬が無ければ初療も難しく、停電や断水も医療提供体制に大きく影響します。患者数に見合ったベッドや待合スペース、長期戦に対応できる交代要員など自院が備え持つリソースに基づいてマネジメントをしなければなりません。

 医療継続マネジメントは多種多様な要素を最適に結合していく必要があります。



m-BCM

マネジャー

 マネジャーを配置してマネジメントをしますが、日々の病院運営に忙しい院長や診療部長が務めるには負荷がかかりすぎる可能性があるため、特任のマネジャーを据える事が望ましいです。

 災害対策本部長という意味でのマネジャーではなく、BCPをブラッシュアップし、フィージビリティを高めるための平時におけるマネジャーです。

 BCPが模範的な実践に移せるか否かはBCMにかかっており、マネジャーに課せられる期待は膨らみます。



BCPとは? (サイト内リンク)

医療BCPとは? (サイト内リンク)

DRPとは? (サイト内リンク)



療養住環境最適化・強靭住環境
ブラックアウト病院BCP(全域停電医療BCP)
今月のイチオシ(NES)

↓ 広告 ↓

↑ 広告 ↑