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ヘルスケア分野と異業種との境界領域最適化

非常時医療事業継続計画Medical Business Continuity Plan (m-BCP)

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病院公式ホームページ

病院

 非常事態が起こると、人々は情報収集を始めます。

 全般的なことはテレビやラジオからも入ってきますが、ローカルな話題についてインターネットを使う事が多くなります。
 特に医療機関は地域性が強く、1つの病院について何百万人もの人が情報を欲しがる訳ではありませんが、社会全体をみれば何百万人もの人が近隣の医療機関を検索することになります。



平時の病院ホームページ

 普段、病院のホームページは何に活用されているでしょうか。

 検索エンジン(Yahoo!)で旧帝大やベッド数の多い私立大学を調べてみると、何となく傾向が見えました。
 『診療科のご案内』『交通アクセス』『外来受診のご案内』といった、これから受診しようという方々が欲しそうな情報へのアクセスが多くなっています。
 Yahoo!検索で病院公式ホームページの次にYahoo!ロコの地図が2位表示されるものが半数であり、見舞客も含めて交通アクセスに関心が高いことがわかります。外来患者数が数千人、病床数も1,000前後なので交通アクセスを確認する人が多い事も納得です。






病院ホームページの構成

 病院側は診療科別のページで特徴などをPRするほか、病名や症状別に『お役立ち情報』のような情報提供をしている場合が多く、ホームページのアクセス効果を高める戦略がなされています。
 大学病院の場合はプレスリリースも多く掲載されており、コンテンツは無数にあります。

 これらのコンテンツについて、掲載が禁止されている事項も多くあるので、実は似通ってしまうのが現状です。

 概ねトップページには『診療科案内』『外来案内』『入院案内』『交通アクセス』が画面の見やすい位置にあります。サイドバナーなどに『人間ドック』『採用案内』『病院概要』『コラム』といったものが掲載されます。

 診療科案内は科目別に医師名や手術件数などの実績が載せられ、さらに病名個別のページへとリンクしていく場合が多いようです。


厚生労働省:医療機関のホームページの内容の適切なあり方に関する指針(医療機関ホームページガイドライン)





災害モード

平常モードと災害モード

 平常モードとはすなわち、インターネットを利用してたくさんの情報を提供している状態を指します。ホームページの健全な活用とも言えます。

 そのコンテンツの多くは非常事態において緊急に必要となるものではありません。

 災害時には不要なコンテンツを非表示として、必要最小限の情報提供にとどめるのが災害モードです。



災害モードの必要性

 ホームページのアクセスの構成を簡単に述べると、1度にアクセスできる本数と通信速度に上限があります。更にアクセスが集中しすぎると過負荷回避のためサイトアクセス全体が休止する場合があります。
 自動車で言えば時速30km/hrで走行する細道と、時速120km/hrで3車線を走行するのでは大きく違います。事故が起こりそうな大雪などでは高速道路でも通行止めになります。

 ホームページに掲載する情報を最小化すればアクセス集中にも対応できるようになります。いつもは写真付きで見栄えするページも文字だけにすれば100分の1のサイズになり、すなわち表示時間は100分の1で済みます。平時の1アクセス分の枠を100アクセスにできるので、エラー回避の可能性が高まります。



1時間に数万アクセス

 非常事態、特に大震災が発生すると多くの負傷者が発生します。

 一般市民は災害拠点病院の存在すら知りませんので、災害による重傷だからといって災害拠点病院へは行きません。

 あるエリアにある市町が保有する救急車が50台ありますが、南海トラフ巨大地震の被害想定では重軽傷者を5,000人と予想しているため、救急隊の目に触れず急患として病院へ向かう人が何千人も発生します。

 その日、外来予約をしていた人は診察してもらえるか心配で一斉にホームページにアクセスします。

 急患のためのホームページアクセスと重なり、1時間に数千や数万のアクセスが公式ホームページに寄せられることが想定できます。





医療BCP上の戦略

モード切替の判断

 電話応対や窓口応対には1アクセスあたり1人のスタッフが必要になります。
 ホームページならば同時に何十何百人もの相手ができるので、非常事態を覚知したらすぐに切り替えます。

 過去、大きな災害が起こると気にして見てきましたが、鉄道会社の対応が非常に迅速なので指標となりそうです。おそらく平時から事故や天候不良などで運休することが多いので、危機管理もしっかりしているのだと思います。

 もし、病院ホームページを災害モードに切り替えるならば、BCPで切替ルールも計画しておく必要があります。



ページ制作

 災害モードのページコンテンツは現状に合わせて公開しなければなりません。
 院内で誰かが制作して、公開することが求められます。

 BCPでは誰が、いつ、どのようにしてページを制作するのか、そのコンテンツはどのように決められるのかを計画しておく必要があります。



upload & delete

 ホームページはサーバに置かれたデータにアクセスされて閲覧されます。
 病院のパソコンに入っている状態では公開にはなりません。

 また、災害モードに切り替えるためには、平時用のページをすべてサーバから消し去らなければ、不要不急のコンテンツへのアクセスで限られたルートが消費されてしまいます。

 病院のパソコンからサーバにアクセスでき、内容を書き換えられるようにしなければなりません。

 BCPにはサイト書き換えの手順やID・Passwordの管理についても記載すべきです。





こんなページ

白紙にメモ

 災害モードでは、白紙にメモを書く程度の内容で十分です。

 表示する内容は以下のようなもので十分です。

▽医療機関名
▽外来診察の有無
▽呼びかけ
▽災害拠点病院の案内
▽無事報告



Microsoft Wordで制作

 白紙にテキストデータならば、Microsoft wordで制作できます。





MS Wordでつくる災害モードホームページ

ハードとソフト

 災害時の停電を想定して準備します。

 バッテリ駆動するラップトップパソコン、そこにMicrosoft Wordが入っていることが条件です。
 最後にインターネット接続が必要になりますが、スマートフォンのテザリングでも大丈夫なので、それは災害時に手に入る物でどうにかしましょう。

 今から試しにやってみようという方は、とりあえずMicrosoft Wordを起動させてください。



Webページとして保存

 Wordを起動すると、まっさらな『文書1』というファイルが作られると思います。
 このままではウェブサイトにならないので『名前を付けて保存』を選びます。

 フォルダは新しいものが良いです。混在は避けましょう。
 なければ新しいフォルダを作りましょう。

 ファイル保存のダイアログが現れるので、適当なフォルダに『index』というファイル名を付けます。

 ファイルの種類を『Webページ』というものにします。




 ファイル名『index』とは、ブラウザである特定のフォルダ等を開いた時、ファイル名の指定が無ければ自動的に開くファイル(ページ)です。
 病院のアドレスを入力した場合、トップページとして開いているのがindexです。



ウェブ仕様のWord

 上記操作を終えると、Wordの画面が普段の文書作成と少し異なった感じになります。真っ白なキャンバスが現れた感じにも見えます。

 ファイルは、先ほど作った新しいフォルダにindex.htmというワードで直接編集できるファイルと、隠しフォルダにようなindex.filesというフォルダが自動生成されます。これらはセットで仕事をします。




コンテンツ入力

 テキストデータで簡潔に情報入力します。

 データを入力し終えたら上書き保存します。

 操作方法はWord文書とほぼ同じですが、Webには不向きな書式設定や段落設定などがあるので、なるべくシンプルに打ち込むことをお奨めします。




ブラウザで確認

 完成したWebページをブラウザで確認します。

 フォルダのindex.htmというファイルをダブルクリックするとInternet Explorerなどのブラウザが開いて確認できると思います。






複数ページ構成

ハイパーリンク

 ハイパーリンクと言う書式を使うと、先ほどのページから別のページ(ファイル)へ遷移することができます。

 ハイパーリンクはWordに標準搭載された機能です。



リンク先ページをつくる

 まずリンク先のページを作ります。

 ここでは救援物資をお願いする relief.htm というページを作りました。手順は index.htm と同じです。
 保存先フォルダは2つとも同じ場所です。




ハイパーリンクの挿入

 ハイパーリンクを付けたいテキストや図画を選びます。

 ここでは『こちら』という文字をクリックすると別ページに飛ぶようにしたいので、『こちら』という文字をドラッグします。
 その状態でマウスを右クリックしてメニューを表示させます。
 メニューにある『ハイパーリンク』をクリックします。

 ポップアップ表示あれるファイルダイアログからリンク先を選択し、OKを押します。
 ここでは同じフォルダに入っている index.htm を選択しました。

 外部サイトに移動させたい場合には、アドレス欄に直接URLを入力します。





ブラウザで確認

 完成したWebページをブラウザで確認します。

 『■公式サイトはこちらから』という末尾の一行の『こちら』をクリックすると、index.htm が開きます。






ページ閲覧

 今回制作したデモページをご覧になりたい方はこちらからどうぞ。
 スマートフォンからQRコードを読み取っても閲覧することができます。

 救援のページが開けない場合は、こちらからもリンクしています。

 デモページのWordファイルが欲しい方は下のリンクからダウンロードしてください。


病院公式ホームページ災害モード・デモンストレーション用ファイル



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