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非常時医療事業継続計画Medical Business Continuity Plan (m-BCP)

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避難所

避難所

指定避難所

 一般に『避難所』と言うときは『指定避難所』を想像していることが多いと思われます。

 指定避難所とは被災者を一時的に滞在させるための施設で、市町村長が指定します。
 似た用語に指定緊急避難場所があります。避難所は居住を想定しているのに対し避難場所は円滑かつ迅速な避難のための場所であるのが相違点です。

 指定避難所、指定緊急避難場所については災害対策基本法第二節に規定されています。

災害対策基本法



避難所

避難できる場所

 災害時に避難所に避難しなければならないという法律はありません。

 避難できる場所へ避難することで生命や財産が守られるの出れば、それを咎めることはありません。

 では、指定避難所とそうでない場所の違いは何でしょう。
 情報や物資、人手など圧倒的に指定避難所が優ります。それは、被災者が避難してくる前から避難所であることが認知され、地域防災計画等でも想定されていることが大きくかかわります。

 しかしながら、3密回避などで指定避難所自体が危険因子とみなされる可能性があるいま、従来の指定避難所だけに避難すべきか議論がなされています。




避難所へ行くのか?行かないのか?

避難所

避難所以外に避難するメリット

 新型コロナ流行後の社会では、3密を回避することに価値が見出されましたので、避難所に行かないことのメリットの1つといえます。
 自宅(在宅避難)や自家用車(車中泊)に避難する場合はプライベート空間が確立されますので、新興感染症が家庭内に流入する可能性は低くなります。
 『マスクをしなくて良い』というのは、どれだけメリットなのか、特に真夏にはその実感があると思います。

 避難所にはプライバシーはありませんので、誰がいつトイレに行ったとか、どんな服装であったとか、いびきをかいているとか、何でも筒抜けになります。
 そうしたことが嫌で避難所に行きたくないという人も少なくありません。

 監視されていないのと同じように、時間の使い方が自由であることも避難所を利用しないメリットといえます。
 避難所は集団生活ですので定時に食事などがあり、消灯も一斉です。好きな時間にテレビを見ることもできず、電話をするにもどこか迷惑にならない場所を探さなければなりません。

 トイレ事情については、自助が奏功すれば自宅でいつでも、何回でも行く事ができます。避難所では共用のためキレイに使ってくれない人も居り、また順番待ちの列もできやすいです。

 食事が自由であることもメリットとなりますが、反対に自前で用意できなければ食べるものがないという事にもなりますので、自助と公助のはざまにあると言えます。

 意外な点としては職場に行く自由があるということです。
 避難所に居ると、避難所での共同作業や地域の復旧・復興を手伝うのが当然という雰囲気を出す自治会などもあると聞きますが、職責として仕事に行かなければならない人も少なくありません。
 近所には職業を隠しておきたい人も居ると思いますので、避難所で生活に干渉されたくない人にとっては、在宅避難や車中泊を選ぶメリットがあると言えます。



避難所

避難所へ行かないことのデメリット

 能動か受動か、という差が利欠点に直結します。

 避難所へ行かないという選択は、すべてが『自助』に依存します。
 水や食料を備蓄していなければ取りに行くか、買うしかありません。
 避難所に居れば、概ね3食は配給され、給水車も来やすい環境です。

 入手困難なマスクや消毒剤も、避難所に居れば配給されます。
 全国から送られる救援物資には衣服やタオル、毛布、筆記用具、書籍など色々な物がありますが、避難所ありきの従来型の対応がとられれば避難所に居る人で分配され、在宅避難者らには救援物資の存在すら伝わらないと思います。

 自助ゆえに、費用負担はすべて自前です。災害に備えて備蓄する食料や燃料もそうですし、発災後の食事なども自費です。停電や断水が無かった場合でも、自宅で水を使えば水道代は自己負担です。




避難先

避難所

学校の体育館(指定避難所)

 避難所といえば地元小学校の体育館を想像される方も多いと思いますが、全国的に見ても小学校の体育館を利用する例は多数あります。

 指定避難所は市町村長が指定し、指定される施設の同意を得なければならないので、市町村が保有する小中学校や公民館を利用することが一般的です。

 避難所は単に人を収容できれば良いというものから、食事や衛生などへの配慮が進みある程度の確立された運営手法がありました。
 しかしながら2020年以降、新興感染症への対応が求められるようになり、特に3密の回避については重要視されるようになりました。

 学校の体育館に雑魚寝をして生命が助かるはずが、3密で命を落とす危険もあると考えられるようになった現在、避難所へ行くべきかどうかも国民の判断となりました。

コロナで変わる避難所運営 (サイト内リンク)



避難所

身近なショッピングモール

 郊外を中心に多数の出店があるショッピングモールですが、ここが防災の拠点となることもあります。

 避難所として居住することはできませんが、一時避難場所として雨風をしのいだり、津波や洪水から身を守る場所としての活用が広まっています。

 スーパーマーケットやドラッグストアもテナントとして入っていますので、ローリングストック型の備蓄ができる優れた拠点になると思いますので、地域と商業施設との連携協定などは積極的に締結し、また施設が撤退しないように日ごろから買い物で利用すると、相互に利益になると考えます。


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避難所

廃墟に避難

 東日本大震災では、津波からは逃れられたが住居を失った人々が避難所以外にも点在していたそうです。

 行政としては避難所の対応に注力していましたが、自衛隊が避難所以外に居る被災者を見つけ、サポートしたそうです。
 自衛隊の方のお話を伺うと、廃墟などに避難していた方々は、様々な理由で指定避難所には行きたくない人が多かったそうです。
 自衛隊では、県の災害対策本部に情報を展開し、こうした指定外の避難所にも食料支援などを実施したそうです。



避難所

在宅避難

 公助、共助、自助という言葉がありますが、在宅避難は『自助』の最たるものです。

 建物が使えれば、あとは水や食料などが1週間分確保できていれば、概ね在宅避難は完結するとみられています。
 度重なる大災害を経て日本の住宅は強固になりましたのでハードよりソフト、備蓄や生活術が重要となっています。

在宅避難 (サイト内リンク)



避難所

親類宅・友人宅

 居候というと押しかけ感が強いですが、非常事態ですので数日は居候の身になる覚悟で親戚や知人を頼ります。

 1週間を超えるようでしたら居候から間借りに、個人の生活を確立し始めても良いと思います。

 自宅を補修しなければ住めない状況であれば、おそらく大工さんの手配にも相当な日数がかかりますので、仮設住宅の抽選に応募するか、居候や間借りの身を続けるかの判断も必要になります。



避難所

疎開

 あてがあれば居候や間借りができますが、あてが無くてもアパートやホテルなどを賃貸することができますので、一旦は被災地を離れて体制を立て直すことも選べる選択肢になります。

 熊本地震の際、私たちは兵庫県の空き家を疎開先として利用しませんかと呼びかけました。利用した人は居ませんでしたが、家族が移動するだけでは生活に困るだろうとアルバイトを用意して下さる方も居られ、希望者が居ればすぐにでも疎開して仮の生活をスタートさせられる準備はできていました。

 新型コロナウイルス感染症流行拡大によりテレワークやワーケーションなどが定着しつつある今、疎開という言葉も遠い存在ではなくなるかもしれません。



避難所

車中泊

 若い頃にスキーや海水浴などのレジャーに出掛け、前乗りして車中泊を経験したという人も居るかもしれませんが、高齢者や乳幼児を連れての車中泊はあまり経験がないと思います。

 2016年の熊本地震では市役所や病院の建物が損壊する程の衝撃があり、しかも前震と本震の2回の大地震を経験しました。
 家に居る事の恐怖もあり、車中泊をする人が多く現れました。

 車中泊のメリット、デメリット、注意点など知らずにチャレンジすると失敗もありますので、平時に検討や備蓄をしておくことをお薦めします。

車内避難・車中泊 (サイト内リンク)






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