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電気工事

夕方点灯・定刻消灯 | 登録電気工事業者 | NES株式会社

 夕方になると点灯し、朝まで点灯ではなく定刻になれば消灯するようにしたい、というご要望をいただきました。

 いくつか方法があるのですが、現場に合わせて施工、いくつかのプランを練るところから始まります。




選択肢(切替)

1.EEスイッチ

 自動点滅の古典的な方法のひとつがEEスイッチ、明暗センサーです。

 昭和の時代から、電柱に取り付けられている防犯灯がEEスイッチでOn/Offされてきました。


2.タイマー

 24時間タイマーも古典的な方法のひとつです。

 下図のTB171は、現行品は2015年発売ですが、ずっと昔からあるタイプです。ダイヤルの溝にピンを挿し込んでOnとOffの時間を規定するもので、現在時刻もOnになる時間もアナログ、だいたいの時間です。15分くらいのズレは当たり前でした。


3.手動

 住人が、暗く成れば壁スイッチをオン、寝る時間や朝になればオフにする方法です。

 仕事が終わって帰宅しても真っ暗、誰も迎えてくれないし、留守がバレるという難点があります。




選択肢(器具)

1.専用品

 センサー類は専用品を組み合わせるのが一般的です。

 照明器具とは別にセンサー類を用意しなければなりませんが、その系統内に何台の照明器具があっても良いので、玄関ポーチ灯と表札灯、門灯、庭園灯を1系統にして一斉点灯・一斉消灯ができます。


2.内蔵品

 照明器具にセンサーが内蔵されているタイプも多くラインアップされています。

 利点は1台で完結できること、難点は照明器具かセンサーのどちらかが故障すると両方交換と同じことになってしまうことです。

 照明器具の選択肢が少なく好きなデザインと出会える確率が低くなってしまうことです。


3.併用

 機器に搭載される機能が増えたので、併用されることは減りましたが、以前は機器側に内蔵の自動点滅器(明暗センサー)と、外部のタイマーを組み合わせる方法がとられることがありました。

 近年、玄関ポーチなどに採用される機器には、夕方になると自動点灯、およそ22時頃に自動消灯するが、人を感知すれば点灯するといった機能が備わっています。


理解不能な設定

 先日、とあるご家庭の電気設備を拝見したとき、『なぜ!』と思った設定がありました。

 そのお宅の門灯は、明るさを感知するEEスイッチが内蔵されていました。

 その門灯への電力供給する経路には、EEスイッチが設置されていました。

 すなわち、EEスイッチが二重に設置されている状態でした。

 電気設備としてのEEスイッチ設置位置はガレージのシャッター下、薄暗いところでした。門灯は門のところ、明るいところなので、この照明が点灯する時期は電気設備としてのEEスイッチに依存し、照明の消灯時期は門灯に依存しています。

 門灯の下には表札灯が付いていましたが、そちらはEEスイッチが接続されておらず、壁スイッチでのOn/Offになっていました。消し忘れれば朝まで、正午でも点灯しっぱなしです。点け忘れれば夜の必要なときにも表札灯は真っ暗です。




設定

 明るさを感知するEEスイッチと、24時間タイマーの組み合わせによる設定は、いくつかの例があります。

 多いのが、深夜は消灯させるためにタイマーを使う方法です。

 夕方、暗くなってきたら点灯するのはEEスイッチに任せます。季節によって1~2時間の違いがありますので、ここは自動的に暗さだけを基準に点灯するようにします。

 このとき、24時間タイマーは日の出以降に『ON』になる設定にしておきます。顧客の要望にもよりますが、朝8時頃にONにする場合と、14時頃にONにする場合があります。
 朝ONにすると、荒天などで暗ければ午前中からでも点灯します。実用的です。
 午後ONにすると、こちらは夕方からの点灯に備えるという意味に特化します。

 いずれの場合も、Offにする時間が重要で、一般家庭ですと21時か22時が多いです。宅配便などは遅くても20時台、家族の帰宅時間が特別遅くない限り、だいたい21~22時頃にOffにされています。

 店舗の場合は閉店時間やラストオーダーの時間にOff、オフィスですと終業時間か終業から1時間後にOffといった感じです。
 特に看板など強い照明で照らす場合は、近隣迷惑もあるので不要になれば早めにOffといった傾向が見られます。