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行き場を無くした医療用ガウン | NES’s blog

 『行き場を無くした医療用ガウン』とは、兵庫県豊岡市の株式会社由利さんが抱える不良在庫です。

 本来はカバンづくり専門の株式会社由利が医療用ガウンを在庫してる理由は新型コロナウイルス感染症流行拡大です。

 2020年、医療用の防護具が不足した際、医療用ガウンも不足していたため政府が何百万枚も調達をしましたが、そもそも国内で製造している会社が少なかったので、調達は容易ではありませんでした。

 そこで、兵庫県鞄工業組合が一念発起し、数十社合同で約100万枚のガウンを製造し、国に納入しました。
 この兵庫県鞄工業組合の理事長が株式会社由利の由利社長です。

 日本政府への納入が終わり、組合としての共同作業は解散しましたが、個社としての由利社長に米国のバイヤーからガウンに関する問い合わせがありました。

 米国向けに提供すべく製造した5万着の医療用ガウンが、米国へ行く事なく在庫になってしまい、今回の不良在庫となりました。

 このお話を弊社代表の西謙一がお聞きしたのが2020年末、本当は2021年1月に由利社長に会うべく豊岡市へ行く予定でしたが大雪で中止、Zoomで面談させて頂き詳細をお聞きしました。
 その後も幾度かリモート面談し、医療ディーラーなどに販売を打診しましたが、品質が良すぎて価格が合わないという事で、どこも見送りとなりました。

 このままでは高額の在庫を抱えたままになってしまうため、私も参加している活動『Medical Design Lab.』に相談したところ、クリエイティブディレクターの北村竜也氏よりクラウドファンディングの提案があり、彼にお願いする形で資金調達が始まりました。

【参考】ReadyFor: 行き場をなくした医療用ガウンを医療従事者に届けたい!


 由利社長からメッセージを頂戴していますので、良かったらご覧ください。