BCP – 療養住環境[住居・病院・施設での療養と生活の共存] | NES株式会社

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療養と生活の安全・快適を目指す

 病院、高齢者施設、障害者施設、在宅医療などケアが行われる現場の非常事態への対策をコンサルティングします。ご依頼主は個人・法人・行政などを問いません。

 身体に不自由や不具合を抱えて生活している上に、非常事態が重なったら不安という方々に寄り添います。

 医療従事者(臨床経験のある有資格者)であり、電気工事士(建設現場経験のある有資格者)であるコンサルタントが伴走支援致します。

療養住環境




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  1. 療養と生活の安全・快適を目指す
  2. [非常事態対策]医療機関・介護施設
  3. [非常事態対策]訪問看護・訪問介護
  4. [非常事態対策]患家・療養住環境
  5. 療養住環境の業務(患者と家族の行動)
  6. ケアラーは女性が多い(?)
  7. 療養 + 住生活 = 療養住環境
  8. 資料

トピック




医療機関・介護施設の非常事態対策

 医療福祉は規制産業、免許なしには関わりづらいため、例えば企業向けにプロとして活躍している人材でも、医療福祉領域を本質的に理解してサービスを提供することは難しいです。

 その点、弊社は医療従事者(有資格者)がコンサルタントとして貴院・貴所を担当します。
 担当者の病院勤務経験は100床台から600床台まで様々、専門病院も総合病院でも従業しています。

患者としての病院経験
職員としての病院経験

 コンサルタントとしては国公立病院、民間病院、介護施設など多数の実務経験があります。

 弊社の強みはBCM、業務継続マネジメントのサポートです。

 医療福祉の現場では、指示待ちしている時間がないケースが想定されるため、現場の自律的な活動が不可欠になります。その自律的活動をスムースに進めるための備蓄や技術習得が必要になります。さらに、個々の活動が無秩序にならないように、平時から教育や訓練が必要になります。

 医療福祉現場に志向した図上演習や実地訓練のサービスに定評があります。
 用いるコンテンツはオリジナルです。他社には無い、効率的に院内実装するための教育をご提案いたします。

療養住環境
図上演習
療養住環境
実地訓練

【ご要望の例】

  • 自院のBCP策定/改定を手伝ってほしい
  • 停電や通信途絶時の訓練をしたい
  • 他院転送の基準づくり、タイムライン策定を手伝ってほしい
  • 夜間休日発災の場合の臨時組織をシミュレーションしたい
  • 外来待合での臨時外来開設を実装したい
  • 消防訓練と同時に災害訓練を実施したい
  • 医療安全研修に災害研修を重ねたい(相乗り)
  • 地域の災害別被災状況と自院の役割をシミュレーションしたい




訪問看護・訪問介護の非常事態対策

 在宅医療、往診、訪問看護、訪問介護、デイケアなどの特徴は患者や利用者との物理的距離です。

 1つの事業者が複数のお宅と関係しているため、関係先の巡回に平時でも数時間、非常事態が発生していれば24時間でも回り切れない可能性があります。

 弊社では訪問事業者等の非常事態対策についてコンサルティングしています。

 まずは事業者としてのBCP(業務継続計画)が必要になります。
 次に、ユーザー側の計画が必要になります。

訪問看護・訪問介護
訪問看護・訪問介護

【ご要望の例】

  • 災害別の自社(自院)の被害想定が欲しい
  • 自社(自院)が廃業しないための事業継続計画を策定したい
  • 災害時の移動手段と移動時間のシミュレーションをしたい
  • 患者や要介護者の避難所生活のシミュレーションをしたい
  • 医療的ケア児の自宅用/学校用タイムラインを作成したい
  • 訪問看護先の患者の個別避難計画を策定したい
  • 患家の家族向け研修会を開きたい
  • 自治会などの地域コミュニティに支援を要請したい




療養住環境の非常事態対策

 家族の形は様々なので、療養住環境を押し並べて一括りにすることはできません。

 同居している家族が多い場合でも、家族が出掛けている最中に発災すれば、誰も居ないかもしれません。職場や学校から帰宅困難な場合も想定しなければなりません。

 患者の生命維持について、ケアラーがゼロの状況で何時間まで耐えられそうか、ケアラー1人ならどうなるのか、限界点を探ることが対策の初歩です。

 以前から社会問題化している老々介護の現場では、ケアラーの体力などに課題がありました。
 医療的ケア児にきょうだいが居る家庭では、ケアラーは患児だけではなく子どもたちの世話も必要となるため超多忙です。
 そこに非常事態が重なれば、緊張と重労働が連続することになります。

 平時からの備えが必要になります。

療養住環境
療養住環境

【ご要望の例】

  • 人工呼吸器を装着している医療的ケア児の停電対策
  • 経腸栄養ポンプを使っている患者が居る家庭の新居(図面を見て欲しい)
  • 災害時に避難所へ行きたくない(自宅避難したい)
  • 抗がん剤治療を自宅で行いたい(退院後は帰宅したい)
  • 家族の留守中の対応を検討したい(電気錠、宅配ボックス、ほか)
  • 介護事業者が盗難などを疑われないためのセキュリティを検討したい
  • 町内会で障害者や健康弱者を支えたい(共助)




療養住環境の業務(患者と家族の行動)

 『業務』というと職業的な仕事で使われることが多い印象がありますが、非常時対応コンサルティングでは、すべての営みを業務として捉えます。

 療養住環境では、療養関係業務と生活関係業務がリストアップされます。

 服薬、排痰、検温、体交、歯磨き、着替え、食事、清掃、買物、振込、読書など非常に幅広い業務が存在します。

 患家では患者本人だけでなく同居する家族も含めた療養と生活が混在します。家族はケアラーやケアギバーと呼ばれる療養上の世話も担うことが多くあります。

 BCPとはbusiness continuity planの略称、和訳すると事業継続計画や業務継続計画です。この “business” の部分を業務とした場合、療養住環境に存在する業務の継続を計画することがBCPになります。

療養住環境
療養住環境




ケアラーは女性が多い(?)

 主婦と主夫で比較すると主婦の方が多いことも関係すると思いますが、療養住環境におけるケアラー(ケアギバー)は女性が多いと思われます。

 昔のNurseは『看護婦』と呼ばれていたので、療養上の世話には女性が適している部分があることも背景にはあるかもしれません。

 防災における女性の活躍の場は少なく、特に意思決定の場には女性が居ることは稀です。在宅医療や介護についても当事者が参加することは稀です。

 療養住環境に関わる女性はレアキャラ、弊社では防災女子を応援しています。




療養 + 住生活 = 療養住環境

 入院するとベッドが寝るだけの場所ではなく、食事や排泄など生きるための営みを行う場所になることがあります。
 在宅医療ではさらに、炊事や洗濯などの営みが共存することになり、家族の生活も加わります。

療養住環境
療養環境
療養住環境
住生活環境

 病院であれば看護師が常駐して当然ですが、自宅や介護施設では看護師によるケアは限定的です。

 介護施設には介護スタッフが常駐していますが、自宅には患者以外に家族が1人以下という状況は容易に想像できます。その家族はケアに並行して、自身の生活も進行します。

療養住環境
療養住環境
療養住環境




資料

療養住環境

 弊社では在宅医療など病院外での患者やケアラーを守る仕事にも注力しています。

 医療機関には医師や看護師が常駐していますが、家庭に居るケアラーは家族一人かもしれません。家族が何人居ても、医療従事者はゼロである可能性があります。

 弊社では人工呼吸器等の生命維持管理装置を臨床で扱ったことがある人材が、在宅医療や療養住環境のコンサルティングに携わっています。


医療福祉系研修テーマ事例

今日、停電したら
 重要業務の代替手段、電力供給の継続が必要な機材の選抜などを図上演習。
 分電盤や引込線の確認、発電機や蓄電池の準備や操作、ケミカルライトでの通路誘導など実機を用いたワークを実施。

地震発生、状況把握せよ
 大地震が発生したと仮定し電気、水道、交通、火災などの情報収集を実施。
 過去の発災時のニュース映像、通信速度の遅いスマホ提供など、現実感のある訓練環境を用意し、情報について学習。

明日、計画運休です
 計画運休発表。明日の通勤は絶望的。出入業者や近隣商店も計画休業、休校や休園多発。
 日勤者は退勤前、夜勤者は出勤前の15時から会議。業務の継続や休止の取捨選択、人員配置や食料調達などの会議を疑似体験。

上水・中水・下水
 大きな揺れ、天井や壁が崩落している。設備の損傷を判断できるか。もし下水管が破断していたら天井から汚物が降ってくる可能性。
 技術や機材に触れて効率、衛生、快適を考える力を養い、備蓄適正化について議論。

救援・受援、孤立無援
 組織(法人)や立地都市は報道されやすいか。報道量と救援量の関係、情報発信方法を講義。
 孤立無援が1週間続いても業務継続できる体制づくりについて議論し、発生する実務を図上演習または実技訓練。

どこへ避難すべきか
 周辺道路は水深10cmほどの冠水。近隣河川で氾濫危険水位に達したとスマホに通知。
 地図やハザードマップから避難先を候補し、行程をシミュレーション。移動を試行、独自の避難計画やタイムラインを作成。

サプライチェーンが切れたら
 原料、製造、流通、販売の連鎖。システム障害だけでもあの商品は入手困難となる。
 業務に不可欠な商品の列挙、そのサプライチェーンの把握、代替品候補、調達困難時の業務休止のシミュレーションなどを演習。

帰宅難民シェルター
 大雪や地震で交通がマヒし帰宅難民が発生、数十万人に影響した事例も散見される。
 従業員の帰宅難民化予防や難民化事後対応、従業員以外の帰宅難民を受入れた場合の食事やトイレの争奪など課題を図上演習で学ぶ。

インフラの途絶と応急
 電気や水道、通信などの途絶に対し今の備蓄と技術でできること、できないことを体験学習

災害対応中の食事と衛生
 24時間体制で対応中は食事や睡眠も24時間随時。環境衛生と快適性を求め機材や設備を使用経験

ドライトイレで1週間
 現在の備蓄品で1週間の断水対応。資器材の節約や消費計画、代替方法試行などを疑似体験

ウチの停電対策
 蓄電池や発電機の有無、燃料備蓄や調達可能性、自施設の現況を知り、対策を体得する研修

被災地残留と広域避難
 発災後も被災地に留まる多数派、遠方へ避難する少数派、生存や業務継続の視点で課題を探り議論

エスケープゾーン
 火災や暴漢から逃れるためのエスケープゾーン。作り方や籠城、脱出を疑似体験し備えを検討

組織の非常時体制と拠点
 臨時の食堂や仮眠室、対策本部の設営や運営。型通りの進行、暴徒や泥棒などアクシデントも体験

帰宅難民、職場で寝る
 帰宅難民となった自身の職場での一晩を疑似体験

アレ買ってきて
 休業、運休、現金、制約の中での指定品を調達

避難しない避難生活
 指定避難所以外は公助が無い。食糧も毛布も貰えない想定でのサバイバル生活を図上演習

BCPの基本的な考え方
 マニュアルでは異なる計画書、目標志向の自律的行動を実装し強靭な非常時対応を目指す基礎教育

BCPからBCMへ
 書類上の計画(BCP)はマネジメント(BCM)が不可欠。管理者・従業者の役割や期待される結果を紹介

空腹は我慢できても、トイレは我慢できない
 発災後、トイレの準備が遅れると衛生状態は劣悪。優先順位や役割分担、備蓄の重要性を学ぶ

電気のない仕事と生活
停電や低電圧は様々な業務を停止させる。その直接的、間接的影響と対策について学ぶ

災害と災害級のちがい
 災害対策基本法に定義されない事象は災害級でも公助はない、避難所開設もないことを知る

BCPの基本的な考え方
 自らのための自助は確約があるが備えが必要。共助は縁と合意形成が必要。個人、町内会、企業など規模や目的による最適な選択は何かを考える

勝つことより、負けない対策『目標志向行動』
 非常事態の制圧より生き延びること、人も組織も柔軟に変化し、美しい工程より目標達成が重要

非常事態への対策から学ぶ顧客満足
 ピークエンド、終わり良ければ全て良し。非常事態も顧客満足も目標(goal)達成が重要

『災害医療』と『災害時の医療』
 多くの医療機関は被災を機に受動的に渦中へ。乏しい機材や技術で危機を生き延びる現実を知る