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既築ビル防犯カメラ新設工事 (2) 屋上 | NES株式会社

屋上を見守りたい

 今日はビルの屋上にある設備を見守りたいというご要望にお応えする工事をさせて頂きました。

屋上より更に上にある塔屋には高置水槽が設備されている
屋上(6階の上)の電気室や空調室外機

 前回の防犯カメラ工事は既築ビルのエントランス、地面に近い作業でしたが、今回は地上20メートルくらいでの作業、一部は柵も無い塔屋での作業となりました。

[Link] 既築ビル防犯カメラ新設工事(1)エントランス


屋上への通線

 テナントビルは電力と通信の配線が共用部から各戸へと配られるため、共用部には全フロアー共通のパイプスペース(パイプシャフト)が設けられていたりします。

 しかしながら、屋上は別です。エアコン等の専用配線や配管はありますが、電話やインターネットなどの通信線は屋上には用事が無いので配線・配管されていません。

 したがって、新たに配管・配線をする必要がありました。

よくある共用部の通線管
よくある共用部の弱電盤

屋外から管理人室へ

 まずは屋上から配管(PF管)を下へ垂らして配管を開始しました。

 屋上から下を覗く事ができないので、適当な長さを垂らしたら下へ行って長さを確認することにしました。
 何往復か必要かと思いましたが、管理人室の窓を開けると、配管の先端が目の前にあったので、一回で終わりました。

 画像の通り、先端にはアウトレットボックスを取り付けて先端を固定、屋上で配管を引き上げて仮止めし、各階の窓からサドルで固定していきます。

 アウトレットボックスから屋内へゴニョゴニョと工事をして、通線孔をつくります。

屋外配管の施工途中(配管を屋上から管理人室に垂らしている状態)
上階でサドル固定
電気工事でよく使われるボックスです。本業としている事業所であれば箱単位で在庫している物ですし、卸さんには大量に在庫がある商品です。
PF管用のボックスコネクタです。これを使ってアウトレットボックスにPF管を接続します。
PF管です。適当な長さにカッターナイフで切って使います。太さは色々とありますがLANケーブル数本であれば16で足ります。細い方が取り回しはしやすいです。

配管両端の位置決定と通線

 屋上の配線末端位置を決めて固定します。

 配管の両端が決まったので通線します。
 LANケーブルなので途中接続はNG、一本で端から端まで行きたいので、屋内側に必要な長さも計画します。

 屋上側から線を入れると、重さで物理的に下へと移動してくれるので配線(通線)はラクです。
 縦移動の分は通線ツールなしで通っています。外壁から屋内へ通す際には通線ツールを使いました。

 PoEの装置を使うため、管理人室から屋上への電源配線は不要です。LANケーブル1本だけ通します。

 配管内だけでも20m近く、屋内でも10m近く使うのでLANケーブルは長さにゆとりのある物を使いました。

屋上側の配管末端の位置を決めて、屋上側(高い方)から通線
管理人室の外から通線孔を通って屋内へ配線を取り出す
非常にコシのあるステンレスワイヤです。屈強です。管内配線作業には不可欠です。天井裏などでも活躍します。今回、HUBの電源を取るために天井裏を10mくらい、ワイヤが走行して配線を成功させました。必須アイテムです。
PoE機器に使うという事でCat6のケーブルを使用しました。端末は処理されていない100m巻のLANケーブルを2つ用意しました。管内に配線が複数入るときは2巻あるLANケーブルを上手く組み合わせて使います。

屋上の上の塔屋工事

 屋上の上に飛び出る塔屋はエレベーター機械室を兼ねており、なかなかの広さがあります。

 ここにある排水溝が詰まると危険なので、排水溝の詰まりを監視するカメラを設置します。

 また、高置水槽があるので、その異常も検出するために排水溝と高置水槽の両方を監視できる位置にカメラを設置します。

 まずは道具と材料を、ハシゴを使って持って上がります。
 今回、20kgあるコンクリート塊を持って上がったのですが、命綱(安全帯)を使って慎重に持ち上げました。


コンクリート塊にカメラを固定

 防水がしっかり施工されている屋上ではビス穴1つでも防水が破綻するので、穴あけ工事はできません。

 そこで今回はコンクリート塊を設置し、そこへカメラを取り付けて監視する事にしました。


あと2台は塔屋の側壁

 今回、写真を撮る前に雨が降ってきてしまったので記録が無いのですが、あと2台設置しています。塔屋の側壁に設置し、電気室(キュービクル)やエアコン室外機を観察しています。

 深夜でもしっかりとした画像が手に入ります。

塔屋側壁カメラ試写(深夜0時頃)
塔屋側壁カメラ試写(深夜0時頃)

HUBは塔屋側壁

 管理人室から屋上までは配管を通し、配線も終えていますが、電源供給を兼ねたHUBの位置は未決定のままでした。

 カメラ位置が決まったところで、HUBの位置を決めました。

 屋上で下からの配管・配線をキャッチしているアウトレットボックスの真上、床から180cmくらいの高い位置に設置しました。

 この真上には塔屋屋上から来た配管を受けるアウトレットボックスを設置し、そのボックスには防犯カメラも設置しました。

 全4本の配線がそのアウトレットボックスからHUBを収めるウォルボックスへと配管内を通って敷設されました。

 雨天のため、写真がありません。

5ポートありますが、PoEは4ポートです。1つは普通のLANです。今回の使い方で言えば、4つのPoEポートにカメラが接続されます。
ミライのウオルボックスです。定番商品です。屋外に設置しても大丈夫です。扉には南京錠をかけることもできます。

HUBの位置に合わせて端末処理

 各方面からの配線は、カメラセットに付属していた配線を使用しました。
 1本を除き有り余る長さなので、カットして端末処理しました。

 並べ方ですが通常は『B配線』を使います。

T568A配線
T568B配線

 道具と材料は、下記2点だけあれば足ります。

 この先のカメラ設定などは、以前の工事を参考にして頂ければと思います。

[Link] 既築ビル防犯カメラ新設工事(1)エントランス

LANの端末のコネクタです。ボリュームディスカウントが大きいので何か所も作業しそうであれば100個入りを買ってしまえば失敗を恐れずに作業できます。
LAN端子(コネクタ)をかしめる工具です。これ1つですべてできるので、LAN自作には不可欠なツールです。どこのブランドが良いとかは無いので、手に入る物を使えば良いと思います。

台風でも遠隔監視

 今回は防犯ではなく保守・保全のための監視カメラですので、対象物が昼夜を問わず見える事が重要になります。

 試写映像では十分に対象物を捉えられていましたので、あとは微調整をして工事完了になります。

監視カメラの試写映像(深夜0時頃)

防犯カメラ

 今回は既築ビルに防犯カメラを設置する工事をさせて頂きました。
 工事は2人日(2人工)でした。

 800万画素のPoEカメラは施工がラクな上にクリアな画像が入手でき、目的を果たしました。

 使用機器は下記の商品です。

PoEの防犯カメラセットです。カメラ4台、レコーダー1台がセットになっています。マウスも付属します。LANケーブルは防水コネクタを付けた物が4本同封、1本15mくらいです。これまでに数台調達しましたが特に不具合などは経験していません。
5ポートありますが、PoEは4ポートです。1つは普通のLANです。今回の使い方で言えば、4つのPoEポートにカメラが接続されます。

 屋上作業などは作業者の安全確保、防水などの建物の保全など経験・知識・技術がないと難しい部分もありますので、DIYで施工をお考えの場合は、何かあったときの損害・危害も検討した上で、プロに依頼すべきか決定すると良いでしょう。

 例えば装備品。私は下記の安全靴を履いて作業しています。靴だけで7~8千円します。救急隊も使っている業務用なので30cmまでラインアップがあり、私は29cmを使っています。
 ハシゴの昇降などの際には安全帯も装着しています。安全帯は足場作業用と柱上作業用で多少の違いがあり、柱上作業用は身を委ねて作業をするので、よりしっかりしたロープになっています。安全帯を付ける腰ベルトも業務用です。腰ベルトだけで1万円以上したと思います。

 救急隊も愛用している運動性に優れた安全靴です。安全靴なので先端には鉄板が入っています。クギを踏んでも、踏み抜いてしまうリスクが少ない靴です。履きやすく、脱ぎやすいです。歩き回っても疲れません。スーツにも違和感が少ないデザインです。すごく、良いです。

 安全第一、生命優先、ぜひご検討ください。


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[Link] 既築ビル防犯カメラ新設工事(1)エントランス