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COVID-19対策として開発した簡易陰圧システムの発売開始 | NES株式会社

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COVID-19対策として開発した簡易陰圧システムの発売開始について

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大によりホテルや自宅、仮設病棟など多様な環境での療養が開始されています。専門の施設では陰圧室が整備されていますが、臨時で患者を受け入れる施設では陰圧設備は整っていませんが、陰圧の必要性はあります。

 そこで当社では、簡易的に設置できる陰圧装置の開発に取り組み、2020年4月7日にその検証結果を公表致しました。当時は材木を使い内製化した試作機でしたが、株式会社SISM(斎藤健一社長, 埼玉県戸田市美女木6-5-15)により金属筐体の製品化が実現しました。

 このたび、株式会社SISMより新商品として発売されることになりましたので報告させて頂きます。

 同商品は床に置き、ダクトを窓などから出し、電源を挿すだけで陰圧化を開始できる簡便な装置となっております。設備に詳しい電気工事士と、療養環境に詳しい臨床工学技士の相乗効果により創出された新しい陰圧システムです。

 窓からダクトを出す際の安定性や簡便性が懸念されていましたが、株式会社SISMが専用のプレートを開発し、同時に発売を開始しました。この専用プレートは窓枠に置いて使用しますが、上下に高さ調整ができるため様々な窓に対応が可能です。プレートにはダクト用の穴と金具があり、市販のフレキシブルダクトを用いることで特別な免許や技術を持たなくても設置する事が可能になります。

 簡易陰圧システムは医療機関での使用の場合は個室から4床部屋まで、または検体検査室やME機器管理室など多様な患者に関わる物を扱う場所などに設置する事を想定しています。電源は汎用100Vのコンセント式ですので個人宅やホテルなどでもご利用頂けます。

 季節性インフルエンザではピーク時に1日10万人超が陽性判定を受けており、すなわち高熱や倦怠感などの症状を訴える患者が受診しており、今冬は地域の診療所でも感染防護策が強化されると考えております。また、高齢者施設でもクラスター感染回避のため、一時的に隔離するために簡易陰圧システムが必要になると見込んでおります。

2020年5月1日
NES株式会社



簡易陰圧装置開発プロジェクト (特設ページ)