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逆富士型蛍光灯のLED化(改造) | NES’s blog

 昭和40年代に設置された照明器具ですが、少し前まで現役で使えていたそうです。
 しかし45年以上経った器具はさずがに劣化し、点灯しなくなったという事で、交換工事の依頼がありました。



非常灯と蛍光灯

 ビルの一室に設置された器具ですが、非常灯内蔵型の逆富士(V2)蛍光灯のため、非常灯を残しつつLED照明を設置するとなると、手間を掛けて主照明と非常灯を別々に設置するか、非常灯内蔵の照明器具を買うか、この2択になります。



器具を改造してLED化

 もう1つの選択肢として、器具の筐体はそのままに、中身だけ変える方法があります。

 昔なら中にある安定期を交換するという工事が行われていました。私も、公共施設を中心に何十台交換したかわかりません。

 今の時代はLEDに改造です。

 今回は非常用照明器具の機能はそのまま触らず、40W直管2本の蛍光灯部分をLED照明に改造しました。



物品調達

 まずは作業前に器具を調達します。

 今回は施主様からの支給品となりますが、Amazon調達品です。
 昨年12月、私も買ってみた商品です。

 『共同照明』さんというメーカー(ブランド)のLED直管です。

 筐体はガラスではなくプラスチックなので、蛍光灯より取扱上の安全性は高いです。

LED蛍光灯 40W形(共同照明) 4本セット
定格寿命40,000時間、40W蛍光管相当の大きさ、両側直結型のLEDランプです。ランプですが、中に電子回路が内蔵されているので器具でもあります。両側に電圧を掛けると点灯します。



施工

 まず壁スイッチをオフにします。
 ただし、非常照明の電源には常時100Vが印加されているので油断はできません。

 蛍光管を取り外します。
 長い方の40W直管はもう使いません。他に使える器具が無ければこの直管は捨ててしまっても構いません。
 短い方の非常灯は使うので、取っておきます。

 既存蛍光灯器具の下面カバーを外します。だいたい2~4個のネジを外す事になると思います。今回は4個でした。

 カバーを外したら電線を追います。
 電源線は3本あります。1本は照明の電源線、1本は非常灯の電池に入る非常灯電源線、1本は接地線で照明と非常灯に共通します。
 今回は非常照明は触らないので、照明の配線を見つけ出します。

 蛍光管の両端の端子部が嵌る電極から出ている線を、LED照明の電源供給線とします。
 既存の照明用安定期から電線を切断します。端子部の片端には電源線、他端には接地線を接続します。

 これで、天井裏から来ている配線が、蛍光管の端子部に直結された状態になります。

 カバーを元に戻し、真ん中には非常灯用の蛍光灯を元通りに、両側には新たに調達したLED直管を取り付けます。



点灯

 壁のスイッチをOnにして、転倒を確認します。

 明るくなりました。




ついでに、増設

 今回のリニューアルLED化工事では、この場所を文化教室として使いたいという要望があり、照明器具の増設工事も同時進行しました。

 先ほどLED化した照明器具から電源を取り出し、モールで配線して照明を足しました。

 使用した器具はAmazonで購入した商品です。
 ランプの良し悪しはあるかもしれませんが、灯具自体は設置してしまえばメーカー間の差がわからないような商品です。

 今回は築45年以上の建物でしたので、他の器具が終売品であり、連結するような位置でも無かったのでメーカー不問で探しました。

 器具自体は施主様支給品です。
 当方でも同じものを購入し、テスト済でした。

LED逆富士型照明器具 40W形(共同照明)
定格寿命40,000時間、40W×2灯式の蛍光管照明器具と同等の大きさのLED照明です。ランプが附属して1台4~5千円です。



点灯

 点きました。当然ですが。

 画像の左側が元々あった非常灯兼用照明器具をLED化した物、右手前が新設したAmazonで購入のLED照明器具、右奥が45年以上前からある40W直管蛍光灯です。



喜んでいただけました

 今回、施工させて頂いた現場は大阪市北区にある雑居ビルの一室です。

 ご依頼主様には、大変喜んで頂けました。

 『見違えるように明るくなった』という事でした。

 文化教室には80歳以上の方も通われているという事で、明るさには気を遣うそうですが、今回のLED化と増設で、その満足に至ったようです。


 12月の現場調査の際には、帰りに家族の人数分の手土産を貰いました。
 いちご大福のパッケージがクリスマス仕様になっていました。

 1月の施工時にも、エコバッグにいっぱいの手土産を貰いました。

 病院勤務時代には、患者さんから差し出された物は一切受け取らないという鉄則がありましたが、建築職人のお仕事なので、ありがたく頂戴しました。