機能について
- 基本機能は安否連絡の送受
- 安否確認
- マルチデバイスとログイン不要
- 突合点検
- 表示・集計・出力
- アンケート・セミナー
- 未連絡者へのアクセス
- 緊急回避と強靭性(AmpiTa不使用の代替法)
- ノーコード開発
- 専用サーバ不要
- 個人情報の疎遠
- 自験・検証
活路について
- 社員の安否
- 生徒・児童の安否
- 健康管理への応用
- 多店舗管理への応用
- 自治会・地域コミュニティの安否
- クラブチームの安否・出欠
- エッセンシャルワーカーの安否・参集
- 救援申出・受援登録への応用
- ARS(聴衆応答システム)
基本機能は安否連絡の送受
AmpiTaは、安否確認システムです。
安否情報の送受信をする目的で利用します。
連絡者はウェブブラウザから安否情報を登録します。その情報はメールサーバに預けられます。ここまでの処理に管理者は関与しないため管理者側の多忙さは連絡可否に関係しません。
管理者は都合の良いときにAmpiTaでデータを取得、表示、出力できます。
名簿突合やグラフ化など情報を使いやすい形にするお手伝いもAmpiTaの仕事です。
安否確認
AmpiTaは安否確認システムなので、安否確認ができます。
安否確認対象者は安/否のいずれかを連絡します。
安否登録フォームは白背景に文字のみの軽量なウェブページなので、10KB程度の容量で済みます。よくあるウェブ上の画像では軽いものでも100KB程度あります。
AmpiTaはマルチデバイス対応、スマートフォンでもパソコンでも安否の連絡ができます。
マルチデバイスとログイン不要
AmpiTaはスマートフォンでもパソコンでも、ウェブブラウザが使える情報端末であれば安否報告ができます。
専用アプリを必要としないので、特別な準備は不要、セキュリティソフトとの相性なども考える必要性が少なくなります。
安否情報登録画面にログイン機能はありません。
IDやPasswordがわからず連絡できない事態を回避する狙いがあります。
『居合わせた他人』の情報端末から連絡できるAmpiTaは、マルチデバイス対応とログイン不要のメリットです。
借りたスマホにパスワードを残す訳でもなく、貸して下さった端末の識別情報を抜き取ることもありません。
ログイン認証せずに個人名など発災前後で不変のデータを自動入力する仕組みがあります。
突合点検
AmpiTaには突合点検機能があります。
例えば従業員名簿を用意して、安否確認連絡があった人と突合し、未連絡者を抽出することができます。
名簿一致者は『連絡済』、片側一致は『未連絡』か『unknown』(詳細不明な人)となります。
個人認証式の場合、未認証で連絡して来る『unknown』はあり得ません。
AmpiTaが詳細不明なunknownを許容している理由は、名簿のメンテンナンスが行き届いていなくてもリストを安否連絡ができることを優先するためです。
新入社員でも外部委託業者でも、管理者名簿に未記載の人が連絡して来れる点に非常時対応のニーズを反映しています。
表示・集計・出力
AmpiTaで収集したデータは一覧表(リスト)で並べ替えや絞り込みができます。そのデータはMicrosoft Excelなどで編集可能なCSVファイル形式で出力できます。
非常時にはソフトを使わず表示したいニーズがあるためHTMLファイルでも一覧表を出力します。そのままウェブで公開することもできます。
※.表示されている氏名等は架空人物です
Excelなどを使わずにグラフ化する機能もあります。円グラフや棒グラフなど豊富も選べます。
グラフはAmpiTaの画面内で表示するだけでなく画像ファイルとして出力でき、さらに、その画像を表示するためのHTMLファイルを同時出力しますので、ウェブ会議で簡単に共有できます。
アンケート・セミナー
AmpiTaにはオーディエンス・レスポンス・システム(ARS)の同等機能が搭載されています。
授業中の挙手をスマホなどで代替できます。
AmpiTaのARSは、講師1人で出題、回収、集計ができるように配慮しています。
平時からAmpiTaの登録画面に慣れて頂くことで『身構えない訓練』を実装しています。
未連絡者へのアクセス
連絡がない関係者が居る場合、連絡を諦めるのも重要な選択ですが、一縷の望みを持って督促することも有意義です。
メール送信
AmpiTaにはメール送信機能を備えています。
例えば、突合点検した名簿の内、未連絡者の部分にある人のデータからメールアドレスを取得し、一斉送信すれば未連絡者への督促が可能です。
※.LINE Notifyのサービスは終了しました。
緊急回避と強靭性
(AmpiTa不使用の代替法)
もし、AmpiTaが使えない場合にデータが見られないということにならないように、代替手段を確保しています。
メーラーソフト
AmpiTaで扱う生データは電子メールのメッセージです。預け先はメールサーバです。
すなわち、電子メールとして取り扱えるので、メーラーソフトを使えば見読可能です。
※.表示されている氏名等は架空人物です
ウェブメール
ウェブ対応しているメールサーバであれば、ブラウザでウェブメールを確認することができます。
避難所などに設置される共用パソコンを拝借する場合はウェブメールが有用なため、平時から使えるようにID/Passwordの管理方法などを確認しておくと良いです。
※.表示されている氏名等は架空人物です
ノーコード開発
AmpiTaでは、安否情報の登録にウェブの技術を使いますが、ウェブの技術や知識は必要ありません。
AmpiTaの編集画面では、自由にテキストなどを入力して頂きます。
回答方法はテキスト(自由入力)、ラジオボタン(択一式)、チェックボックス(複数選択)、自動入力などから指定できます。
ユーザー様には個別性のある部分について記述してもらいますが、それをウェブファイルに変換する処理をAmpiTaが行います。
出力されるPHPファイルやHTMLファイルは、Windowsのメモ帳で編集できますので、ユーザー様がカスタマイズすることも可能です。
専用サーバ不要
500円未満のレンサバ
AmpiTaでは安否登録画面にウェブサーバ、安否情報送受信にメールサーバを利用しています。
従いましてウェブサーバとメールサーバが必要です。
私たちは、より廉価な手段を追求し、月額500円未満のレンタルサーバ(レンサバ)と、数千年のビジネスユースのレンサバで試験を行いました。
結果として月額500円未満のレンサバでも正常に動作しました。扱えるデータ総量に制限があるので組織規模によっては不適合かもしれませんが、とりあえず試しに借りるのであればワンコインでお釣りがくるレンサバで十分ではないかと思います。
メールを使うAmpiTaとクラウド型の比較
クラウド | メール系 (AmpiTa) | |
集計処理 | ○ネット上 ○端末不問 | ○ローカル ○要Windowsパソコン |
生データ見読性 | ○困難(処理システムに依存) | ○汎用メールの本文で見読可能 |
サーバ冗長性 | ○サービス提供者に依存 ○Yahoo!などは強みとするところ | ○メール事業者に依存 ○平時に多用される技術 ○災害時も使用できた実績 |
サーバアクセス負荷 [受信] | ○処理済一覧表を表示 | ○テキストデータのメールを受信 |
サーバアクセス負荷 [送信] | ○専用画面を開いて登録 | ○ウェブブラウザから登録 |
アクセス性 | ○ID/Password処理 ○マルチデバイス対応 | ○Windwsパソコンと専用アプリ |
アクセス殺到 | ○登録と閲覧の接続数上限ありの可能性 | ○サーバ接続は端的 |
サーバ維持費 | ○サービス提供者に依存 ○月額数千円~数万円 | ○ユーザーの自己管理が可能 ○月額500円未満 |
個人情報の疎遠
AmpiTaの地味な特徴に、個人情報管理の軽減があります。
AmpiTaには個人認証やログインIDの類はありません。従って安否確認対象者(一般ユーザー)は事前登録などは不要です。発災後に初めて安否登録用のURLにアクセスしても連絡可能です。
事前登録が無いので、AmpiTaは発災まで個人情報を扱いません。発災後は登録された安否情報に個人情報が含まれていれば管理対象になり得ます。
安否確認対象者の情報端末にはアプリのインストールは強要されず、メールアドレスの登録なども求められません。
自験・検証
AmpiTaは医工連携・産学連携の成果物でしたが、アカデミア的な実験や研究はリリース後の今も続いています。
Menu
3,000人一斉送信・サーバ受入
3,000人の架空人物から、一斉に報告があった場合の挙動を確認する試験を何度も実施しています。
ある回の実験では3,000件の送信に9分54秒かかりましたが、1件目~3,000件目まですべてがメールサーバに保存されていることが確認されました。
この実験は『さくらのレンタルサーバ』で行っています。
レンサバの影響は特に確認されませんが、送信時の通信環境の影響は大きいことが既知です。100Mbpsと0.1Mbpsで実験した結果で所要時間の差は明らかになりましたが、いずれの通信速度でも3,000件の一斉送信は無事に完了しています。
3,000人受信・処理
3,000分の報告をAmpiTaで受けられることを確認済です。
発災を想定すると、最初の10分ほどで7~8割、30分以内には連絡可能な人の9割以上が安否等を連絡すると思われます。
AmpiTaでは一斉に連絡があった場合に捌ききれるか確認する実験を、様々な環境下で繰り返し実施しています。
人数は100人、200人、1,000人、3,000人と増やしていっても所要時間以外に差は見られません。
通信速度も100Mbpsから0.1Mbpsまで試しましたがいずれも問題ありません。通信については常態的速度が0.1Mbpsの場合よりも、平日昼12時台のように輻輳状態になりやすい時間帯の方が処理の不安定さを感じることがありました。
いずれにしても、3,000件の処理は問題が無かったので、1,000人規模の事業所であってもAmpiTaは対応し得るのではないかと考えています。
手作業 対 AmpiTa
手作業で安否確認を実施した場合と、AmpiTaを使う場合の研究を行っています。
発災直後の対応の違い、その後の集計の違いなどが特徴的であることがわかりました。
発災直後の安否等の連絡は音声通話を使うと1対1で会話できた人だけが記録でき、その通話が終わらないと次の人にはつながらないため報告者が100人居れば100回の通話が必要です。これについては他の方法は報告者都合で進めることができます。
発災当初10分で100人でも1,000人でも勝手に報告しておいてもらえるAmpiTa、LINE、電子メールなどは強みとなることが明らかです。
管理側としては発災当初10分は他の作業をしておけばよいです。安否確認の目的は情報活用による対応、そのためには情報を整理する必要があります。
音声通話や171の場合、音声を文字に起こし、それを一覧表にまとめて視認性を高める必要があります。
LINEやメールは時系列順には並んでいますが、その内容を一覧表にするためにはExcel等への転記作業が必要です。
AmpiTaは、一覧表になっており、Excelなどに出力することも可能です。
この管理側の作業には数十分から数時間の差が生じると考えられます。
メールの内容を時刻、氏名、安否の3項目だけExcelに転記する場合、1人分を10秒で済ませるとして、100人分で1,000秒、17分です。
実際にやってみると送信日時をテキストデータとしてコピーするのが面倒であったり、安否が『無事』『安全』など表記ゆれが多くなることがわかります。1人10秒のハードルは高いです。
音声通話は文字入力のスピード、聴き取りやすさ、本題に至るまでの時間などでバラつきがあり、1人30秒で文字起こしをしてもメールの3倍の所要時間です。
AmpiTa | 音声通話 | 災害伝言ダイヤル 171 | LINE・メール | |
通信網 | インターネット | 音声通話回線 | 音声通話回線 | インターネット |
輻輳の影響 | 低 | 強く影響 | 低 | 低 |
報告対応 | 報告者の都合 | 管理者と同時通話 | 報告者の都合 | 報告者の都合 |
同時期報告数 | 無制限 | 1回線1人 | 無制限 | 無制限 |
1件報告所要 | 数十秒 | 数十秒~数分 | 数十秒 | 数十秒 |
対応可能件数 | 無制限 | 1通話1人 | 録音20件以下 | 無制限 |
一次確認時期 | 管理者の都合 | 報告者と同時通話 | 管理者の都合 | 管理者の都合 |
一次確認方法 | 管理者画面 | 音声 | 音声 | 管理者画面 |
報告個別記録 | 自動 (文字) | 手作業 | 自動 (録音) | 自動 (文字・画像) |
報告内容再確認 | 可能 (容易) | 不可 (録音すれば可) | 可能 (消去までの間) | 可能 (容易) |
音声文字起こし | 不要 | 必要 | 必要 | 不要 |
文字での報告 | 可能 | 不可 | 不可 | 可能 |
画像での報告 | 不可 | 不可 | 不可 | 可能 |
報告一覧作成 | 自動 | 手作業 | 手作業 | 自動 |
Excel一覧作成 | 自動 | 手作業 | 手作業 | 手作業 |
報告内容グラフ化 | 自動 (機能搭載) | Excel化後 | Excel化後 | Excel化後 |
一覧項目と報告内容 | 1対1 | 入力者主観あり | 入力者主観あり | 入力者主観あり |
一意的情報収集 | 一意的 | 報告者の任意 | 報告者の任意 | 報告者の任意 |
報告転記ミス | なし (転記しない) | 可能性あり | 可能性あり | 可能性あり |
報告先識別方法 | URL | 電話番号 | 電話番号 | アカウント |
他人の端末使用 | 可能 | 可能 | 可能 | 難あり |
公衆電話使用 | 不可 | 可能 | 可能 | 不可 |
費用 | 必要 | 不要 (平時兼用) | 不要 (無償提供) | 不要 (平時兼用) |
架空人物生成
実験には架空人物が登場していますが、500以上の姓、1,000以上の名をランダムに組み合わせて架空人物を作り出しています。
この架空人物を生み出す機能はAmpiTaに搭載されていますので、ユーザー様のお手元でも同様の実験を行うことができます。
出力されるデータは氏名だけでなくヨミガナ、所属部署、個人ID、電話番号など10種類以上あります。いずれも架空です。
サーバやパソコンの負荷耐性を試験する際にご利用頂ければと思います。
活路
AmpiTaは『安否確認』以外にもたくさんの用途に使えます。安否確認だけにフォーカスしても対象の組織によって使い方は様々です。
ここでは、その事例を紹介します。
個別のご相談も承ります。
Menu
- 社員の安否
- 生徒・児童の安否
- 健康管理への応用
- 多店舗管理への応用
- 自治会・地域コミュニティの安否
- クラブチームの安否・出欠
- エッセンシャルワーカーの安否・参集
- 救援申出・受援登録への応用
- ARS(聴衆応答システム)
社員の安否
もっともポピュラーな使い方だと思います。
連絡する項目としては『本人の無事』が不可欠な要素ですが、他に以下のような項目を入れる企業様があります。
- 現在の居場所
- 次回出社可能日
- 家族の無事
- 住居の無事や確保状況
- 会社貸与品(車両等)の無事
- 担当客先の状況や支援要否(売掛金回収も含む)
生徒・児童の安否
厳密に言うと教職員も含まれる場合があるので子供たちに限定されるものではありませんが、主に生徒や児童の安否について把握する目的で利用されます。
学校や塾が費用負担し、管理者となって安否確認を実施します。
その目的によって連絡要請時期が異なり、したがって確認項目も異なります。
授業中に発災した場合はシステムを使う事なく、現地での点呼で安否が確認されると思います。
校外での被災については学校等が把握する必要があるのかどうかという議論も必要です。
必要性が高い時間帯は、登下校の時間帯の安否確認です。高校生以上であればスマホを保有率が9割を超えていると思いますので比較的短時間で確認できると思います。
想定される設問は以下のようなものですが、あまり多くを聞くと深入りしすぎます。救援など関与できる範囲にとどめるべきですので、生徒らの安全を考慮した質問が望まれます。
- 生徒本人の安否
- 現在の居場所
- これからの目的地(登校or帰宅)
- 目的地への移動手段
- 家族との連絡状況
- 困っていること
健康観察への応用
健康観察が常態化した2020年以降『今日も健康』という確認を取る目的でのAmpiTa利用が散見されます。
体温など詳細を報告する健康観察専用システムも市販されていますが、類似のことがAmpiTaでも対応可能ではあります。
ほとんどの人が平常を報告、0.1℃単位の体温を知っても仕方ないという管理者からは『無症状』である連絡と証拠があれば十分という声も多く、簡素化しているケースも少なくありません。
AmpiTaには自動入力機能があり毎日不変の氏名欄は自動入力、症状有無だけ選択すれば済みます。
多店舗管理への応用
小売店、飲食店、保険、理美容、学習塾など多店舗経営も多い業種では、発災後の店舗の営業状況に関する問い合わせも少なくないと思います。
総務人事ではスタッフの安否確認を行いますが、それは公表の必要はなく、内部で処理されます。
営業部門では店舗や営業所などの人材、設備、建物、周辺道路などの情報を収集して営業継続について検討しますが、その結果については従業員や仕入先、顧客、周辺住民ら非常に多くの人が知りたいと思う可能性があります。
AmpiTaでは対象を『ヒト』から『モノ』や『ショップ』などに移しても使う事ができます。
AmpiTaを使うことで、発災10分以内に100店舗から連絡があっても容易に集計でき、その間、本部では誰も対応しなくても大丈夫です。
収集した情報はAmpiTaのHTMLファイル出力機能を使い、会社のホームページにそのまま掲載することができます。
設問は業種により異なりますが、以下のようなものが考えられます。文言や回答方法を工夫するとウェブ公表しやすくなります。
- 店舗名
- 営業状況(平常、臨時シフト、休業など)
- 再開見込(平常以外の場合)
- 予約対応方針(全キャンセル、他店代行、維持など)
- 納品状況(車両状況や仕入状況などによる納品可否)
- 周辺状況、来店可否、来店可能な手段(駐車場使用不可など)
- 平時の営業時間、定休日、連絡先、所在地
- 発災後の営業時間等
自治会・地域コミュニティの安否
自治会やマンション組合、世話人会、子供会など地域コミュニティには様々な組織・団体が存在します。
法人化されている場合もありますが、多くは任意団体で責任者も曖昧な存在であるかもしれません。
共通点が『同じ地域』の集団のメリットは『隣保協同』です。この隣保協同は災害対策基本法の基本理念としても掲げられている重要事項です。
支援や救援を待っている暇はない事態、今すぐにでも救出や応急手当が人を抽出するために安否確認システムが役に立ちます。
何百世帯もを1軒ずつ確認している間にも時間は経過します。無事や救助不要という連絡が一斉に集まれば、未連絡者を優先して見に行けば要救助者らを発見できる確率が高まります。
したがって、連絡手段の無い人は誰かが見に行く、AmpiTaで連絡できる人は率先して連絡して時間短縮に寄与するという使い方になります。
想定されるチェック項目には以下のようなものがあります。
- 救助や手当の必要性
- 連絡者の無事(安否)
- 世帯の無事
- 建物の無事
- 避難状況や避難先
クラブチームの安否・出欠
クラブチームが任意団体であれば、費用負担してまで安否確認をする必要があるのか、という議論が必要だと思います。
プロやセミプロになると、社員の安否確認に準じたことが行われます。
所帯規模にもよりますが、遠征時などに発災すると100人の安否を監督やコーチら少人数で確認、その家族応対なども並行すると情報の錯綜が助長される可能性があるので、安否確認システムを活用する価値はあるかもしれません。
クラブチームの場合、平時の利用価値も見いだせます。イベントへの出欠、課題に対する匿名アンケートなどもAmpiTaの機能で対応可能なため、平時利用をメインにしつつ、遠征などの場合には定時報告を求めて全員の無事を確認することで、保護者や家族らへの安心にもつながります。
エッセンシャルワーカーの安否・参集
新型肺炎蔓延による一斉休校や自粛が行われた2020年春、休業の対象とはならなかった業種がいくつかあります。
代表格とも言えるのが医療です。消防や警察なども休業しませんでした。
これらの業種は非常事態が発生した際に休業を選択できない、あるいは平時以上に多忙になる業種であるため『安否確認』よりも『参集確認』が優先される場合があります。
AmpiTaの発祥は医療、最初は週3回の治療が必要な透析患者を対象としていました。患者は職業ではありませんが、数日内に治療を受けなければ生死に関わる重要な業務があります。
エッセンシャルワーカー周辺で確認が求められる内容は以下のようなものになっています。
- 参集可否(来院可否)
- 参集できる予想時間帯(いつなら来られるか)
- 代替手段や代替業務の状況
医療従事者の場合、勤務先に出勤できなくても居合わせた場所で救護に当たる場合もあるので、そのような状況であることも重要な情報になります。
患者も似たようなところがあり、かかりつけ医に診て貰わなくても辿り着いた先で治療を受けられれば生命は維持されます。
救援申出・受援登録への応用
消防や警察は公務員であり、非常時の要員派遣を公務(命令)として行うため、その取りまとめや受け入れなどにある程度のルールがあります。
医療ではDMATにルールがあるものの、それだけでは足りないマンパワーは有志の救援人材が活躍します。個人で行く人、学会の救援募集に応募する人、医療機関がチームとして派遣する場合など特に決まりがありません。
受け入れたい医療機関、人が溢れて断りたい医療機関などマッチングも上手くできず、とりあえず現地に行ってからということも少なくない受援について、AmpiTaを利用することである程度の整理ができます。
ARS(聴衆応答システム)
安否は『安or否』の2択であるとすれば、○×クイズにも応用できるだろうと考えると、どのような安否確認システムでもARS(Audience Response System)類似機能は備えていることになります。
AmpiTaにはARSの専用画面があります。
集計結果を数値(テキスト)かグラフで表示します。グラフはブラウザでも表示でき、Zoomなどのウェブ会議システムで即座に共有できます。