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身構えない訓練 | NES’s blog

BCP研修・訓練

 一般的に社内研修や院内研修というと、多人数が席に座り、講師が一方的に話すというものが多くあります。

 いわゆる『講義』というもので、この場合の習熟度は講師の腕前によっても大きく変わります。


 訓練となると、子供の頃から経験している『避難訓練』や『消火訓練』が代表的ですが、自ら身体を動かして体験し、確認し、習熟度もある程度は知る事ができます。

 このような訓練は、先に正解を知りたがる参加者が多く、また主催者・管理者側も100点を目指せるように説明がましくなり、訓練実施のための事前準備などもあるため身構えて行われることが多くなります。




図上演習

 身体を動かして行う訓練ではなく、シミュレーションをする『図上演習』(ずじょうえんしゅう)を弊社では積極的に取り入れています。

 図上演習のメリットは、使用する物品が少なく容易に多様なシーンを演じることができる、通常は実体験できないシチュエーションも演じることができる、多人数同時に演習することができる、などが挙げられます。

 弊社の図上演習では下図のように架空のニュース映像などを示し、その情報を受け取ったときにどのような行動に出るのかというシミュレーションを行います。




身構えない訓練

 例えば、安否確認システムは氏名と安否が連絡できれば、それで済みます。

 非常時の慌てているときに、この2点を入力することにも戸惑うことがあります。それは、不慣れであることが根底にあると考えられます。

 そこで、弊社では『身構えない訓練』として、例えば研修会の中での聴衆応答に安否確認システムを利用する方法を推奨しています。

 よくある『○○と思う人は手を挙げて』という講師からの声掛けには反応が鈍い事もありますが、スマホから入力して貰えれば秘匿性も高く回答率が上がり、同時に安否確認システムの使用訓練にもなります。

 これが『身構えない訓練』です。




『身構えない訓練』はNES

 弊社では『身構えない訓練』を研究しています。

 年間スケジュールに多くの研修が組み込まれている人に、そして多様な非常事態に備えなければならない現状において、すべてを訓練しようと思うと、出勤するたびに訓練が必要になるかもしれません。

 東京ディズニーリゾートでは毎日のように訓練を実施しているそうですが、それを実施できる組織は多くはないと思います。

 あまり気に掛けることなく、日常的に行っていることが非常時に役立つということが、知識や技術を身に付ける上で重要だと思います。

 『身構えない訓練』の実施をご検討される場合は、専門家が検討しているコンサルティング企業に声を掛けると良いと思います。