
Press release
日本医工学治療学会 第41回学術大会 ベスト・プレゼンテーション・アワード 最優秀賞(金賞)を受賞しました
熊本市で開催されました日本医工学治療学会 第41回学術大会(宮田昭大会長・2025年6月6日~8日)において、『医療への貢献度や、成果、努力を評価し表彰』されるベストプレゼンテーションアワードに弊社代表の発表演題がノミネートされ、評議員による厳正な審査の結果『最優秀賞』(金賞・Gold)に選ばれました。
本学会は工学を用いた診療に関わる医療従事者や工学者らが様々な話題を議論する場です。学会は毎年開催され、この1年間で培われた研究成果が発表されます。人工心臓の研究者、AIの医療応用を試みる医療従事者などから多くの一般演題発表がありました。
弊社代表からの発表題目は『療養住環境の電力需給シミュレーションによる停電耐性定量評価』(演題番号O-5-4)です。停電時にいつまで患家に留まることができるのかデッドラインが明確でなければ、すべての行動が曖昧になるということを危害因子(リスク)と捉え、電力枯渇時期の明確化が解決策になると考え、時期を明確にするシミュレーション方法を考案しました。その方法は1分毎に電力のIn/Outを計算するもので、1週間では10,800分となり計算も記録も煩わしい作業になります。そこで、自動計算するシステムをC#言語で独自開発しました。これらの目的、方法、結果、考察を発表しました。


災害対策基本法の『災害』の定義に停電は含まれていないことから、公助よりも自助が必要になります。これまでは『発電機があれば安心』という心の向きで備えるケースが多く見られましたが、本研究の成果を活用することで、私費負担と備えの費用対効果を定量評価できるようになります。目標とする期間を決める患家、予算を決める患家、いずれの場合でも備えを客観的に評価でき、限界を知った上で自宅避難を実施できます。
この研究成果は、医療的ケア児/者へ展開し社会実装して参ります。当面の間、医療的ケア児に対しては無償でシミュレーションデータを提供する『プロボノ』を実施します。プロボノとは、専門家が専門的な仕事を無償あるいは廉価で引き受けるもので、米国では弁護士会が無償弁護する仕組みが浸透しています。
研究発表に至るまでに多くの方々のご協力、ご支援を賜りましたことを深く御礼申し上げます。


プレスリリース: 日本医工学治療ベスト・プレゼンテーション・アワード最優秀賞(金賞)を受賞しました(NES株式会社)
2025年6月9日
NES株式会社
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筆頭演者:西謙一
本学会の発表者は弊社代表取締役の西謙一です。第一種/第二種電気工事士であり、臨床工学技士でもある者です。
電工職人としての建設現場経験、臨工としての臨床現場経験、2つの現場経験に基づいて検討しました。
BCP策定は弊社の核心的なビジネスであり、弊社代表のBCPコンサルティングは弊社のコア・コンピタンスであると考えます。
その重要シーズを活かし、医療的ケア児を生命危機から遠ざけようと努力した結果が本研究であり、受賞につながったと考えます。
本研究は演者一人の仕事ではなく、多くの支えがあっての結果です。特に現場の皆さんには貴重な機会を与えて頂きましたことを改めて御礼申し上げます。


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